往復書簡「まめサキ」:まだ爆発できない

 

まめた君へ

「その人がなにか」より「その人が何を好きか」に注目するっていうのはなるほどと思ったよ。
LGBTの人に慣れているとは言いがたい私も、その視点を忘れずにいようと思う。

「ぱっと見モンダイ」
これな、これな、これな……!!
すげえ思うところある響きだよ。だってさ、

「明らかに恋愛関係に見える男女が手をつないで笑顔で歩いている」

これね、私と夫ね。
するとだね、まれにだけど、「リア充爆発しろ」みたいな視線とか、通りすがりに舌打ちする輩とかがいるんだよね。マジで。

ここで浮上するぱっと見モンダイ。

「男女が手をつないで笑顔で歩いている=幸せなカップル」

とまあ、こういう公式が、認識が、先入観が、この世の中には、通奏低音的に流れてるんだ。
(女の子と手をつなぐゲイの人もこれに含まれるよね。その逆も然り)

そりゃ、私たちは、好き合って結婚して一緒に暮らしてるから、まあ幸せですよ。そこは否定しねーよ。
しかし私たちは双方メンタルを病み、私はまだ外に出て働くことができないし、夫は今、なう、リアルタイムで鬱病と戦いながら仕事してる。

病んでる人間が病んでる人間と一緒に生活してるんだから、地獄絵図になる時もある。

そして「リア充爆発しろ」という視線に関してはだな、まだ爆発できない深い深いワケがある。
セクシャルなことだからディティールは書かないけど、爆発とかしてるヒマないの、マジで。困ってんの。主に私が。

これは見た目で判断できることじゃないから、「そう見えるんだろうな、でも実は違うんだな」くらいに思ってるけどね。

私は今、書くことしかできないし、書くことでしか収入を得ることができない。愛する両親の援助なしでは、とても今の「リア充爆発しろ」な生活は維持できない。

だから私は書く。書いて書いて書きまくる。原稿を書く。企画考えて送る。売り込む。書きまくる。

といった感じで、最近はライター業を頑張っているけれど、先日ふと書けなくなった時、気づいたんだわ。

「嗚呼、最近人に読んでもらう文章しか書いてなくて、自分のために書いてなかったな」

これは具体的には、健忘対策の備忘録とか、日記とか、そういうのだね。
で、ばーーっと文法もウケもオチもクソもねー文章を書いてみたらずいぶんと気楽になってね。

まめた君は、病気と付き合う中で、「自分をいたわる」もしくは「自分を大切にする」ことを、身を以て実感してると思う。
これって大事だね。特に三十過ぎるとより自覚的にこれをしないと、若い頃みたいな無茶はできない。

お互い、自分とうまく付き合いたいものだね。ではでは。

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